パソコンを使う上で、おそらく早い段階でほとんどの方が「 メール 」を
利用することになってくると思います。
そこでメールを設定している時なのですが「 POP、IMAPって何が違うんだろう? 」と
疑問に思うこともありませんでしたか?
結論として「 POP 」と「 IMAP 」ではメールのうちで主に「 受信側 」で
メールの仕組み自体が大きく違うというポイントがあります。
この記事を読むことで仕組みの違いを理解することができ、もっと便利に
使えるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください^^
POPとIMAPの違いとは?
「 POPとIMAPって、何が違うの? 」という質問は、本当に多い質問の
ひとつだと思います。
結論として「 POP 」と「 IMAP 」では、サーバーでどのようにデータを取り扱うかの
違いがあります。
初心者のみなさんが迷う原因の多くは、「 基本的なところ 」と「 オプションの
サービス(独自設定や、機能追加) 」を混ぜて教えられることが多いからと思います。
これは、回答した人が悪い訳では無くて「 仕組みを考えなくていいように、
メールのサービス元がいろんな設定などを簡単にしてくれている 」からなんです。
だから、違いについて細かく考えたことが無い人が多いからなんですf^^;
なので今回の場合、まずは「 ほとんどの場合の基本はこうです 」というものを
お伝えしていきたいと思います。
2つの違いがイマイチ分からなくて「 何が違うんだろう? 」と思いつつも
「 メールが送受信できてるからまぁいいか 」って思ってる方もいませんか?
僕は、そんな感じで使っていて違いを理解してないために「 メールの送受信データを
全て失くす 」ということ何度か繰り返して仕組みを理解しましたf^^;
ただ、まず初心者のうちに持ってもらいたい大事な考え方は「 どちらが良い、
悪いではない 」ということを理解してもらいたいと思っています。
POP形式とIMAP形式のどちらが良い、悪いと考えるとのではなくて使い方で選びます。
「 POP 」には「 POP 」の良いところがあります。
「 IMAP 」には「 IMAP 」の良いところがあります。
みんな違ってみんな良いって感じですね^^
だから、どちらかの利点はどちらかのマイナスに見えちゃいますが、そう考えるよりは
「 どちらが自分の使い方にあうのか? 」を理解すること大事になってきます。
この記事を読めば、学生さんや新社会人の方のメールデータの扱い方を
どうすれば良いか?という疑問がクリアになる足がかりになります。
今は難しくても、今後のパソコン操作で役に立つ内容ですよ〜♪
あえてちょっと難しい話をしますが、ここを最初に聞いておくと後々で、
パソコンの知識がついてきたときに「 なるほどね〜!! 」となるような機会がで
てきますので、一緒に頑張りましょう^^
また、初心者さん以外も理解を深めるためや、誰かに教える時の参考などに
役立つ記事かと思います。
それでは、今日はいつもにも増して「 大事なところの違い 」をなるべく
専門用語を使わないように説明していきますね^^
「 あれ?、自分のメールってどっちだろう? 」など不安な場合は、
ご自身の利用されているメール運営会社や、会社のインフラ管理(パソコンなどの
管理ですね)をしている人に確認してみましょう。
(1) POP形式の基本
POP形式なんですが、メールの歴史でいうとIMAP形式より少し歴史があって
仕組みとしてはPOP形式の方がIMAPより簡単な仕組みになっています。
多くはプロバイダさんのメールや、企業のメールがこの形式が多いです。
では、A君とB君で送受信の流れを説明しますね!!
POP形式のメールの動き
(1)
A君がB君にメールを送信
(2)
A君のメールのデータが、メールの会社のサーバーに届く。
(3)
メールの会社のサーバーからB君のパソコンにメールのデータが配送される。
>この時に、メールの会社のサーバーから配送済みのメールの
データは「 基本的には消去 」されます。
(4)
B君のパソコンでA君からのメールのデータの受信を確認。
>この時に、B君のパソコンの中にメールのデータが保存されます。
(5)
この後は、インターネットは不要でB君はパソコンでA君から送られたメールの
内容を確認することができます。
>>流れでいうとこんな感じです。
大丈夫です、おそらく多くの方が「 それはわかるよf^^; 」となると思いますので
ここから補足していきます。
考え方の基本として上の(1)〜(4)の流れで「 B君にメールのデータを送ったら、
サーバーからデータが消える 」と書いてある部分に注目してください。
イメージとしては「 1対1(一人一台のパソコンで) 」でメールのやり取りを
する場合に使う形式と考えてみましょう。
身近なものと置き換えて考えてみましょう^^
もう少し具体的にいうと「 実際のハガキ 」とそんなにイメージが変わらないんです。
ちょっと理解が難しいとこですが、硬く考えずに次の例文のを文章の意味のままで
POP形式に柔軟に当てはめて考えてもらえると理解が深まるところになりますf^^
例えば、みなさんがB君に年賀状を書いたとします。
(例)年賀状でのやりとりのハガキの動き
(1)
みなさん
>年賀状を書いてポストに入れる。
(2)
郵便局
>年賀状を受け取って、宛先に年賀状を配達する。
(3)
B君
>年賀状を受け取る。
この年賀状の動きは何の疑問も無い状態かと思いますf^^;
年賀状って「 その1枚だけ 」しか存在しないですよね?
ハガキは「 その一枚だけ 」送り主から宛先移動します。
郵便局がコピーをとってるわけでも無いし、B君以外の人が受け取ることも
できないですよね?
そして、B君が年賀状を家で受け取った場合、会社でも受け取ることって
できないですよね?、だって年賀状は「 1枚だけ 」ですもんね^^
ちょっと回りくどい説明になりましたがPOP形式のメールはこの
「 年賀状の動き 」に似ていて「 1つしかないメールデータ 」のやりとりなんです。
なので、受信メールのデータ(上で言う年賀状ですね)はパソコンの内部に
保存されます。
POP形式の説明は一旦ここまでにします。
これは理解するまで、最初は誰でもけっこう難しいので、何回も読んでもらって
理解を深めてもらって大丈夫です^^
そして、これはしつこいようですが「 基本の動き 」と理解をしてくださいね♪
(2) IMAP形式
IMAP形式も、仕組みや流れを説明していきます。
IMAP形式のメールの動き
(1)
A君がB君にメールを送信
(2)
A君のメールのデータが、メールの会社のサーバーに届く。
(3)*ここから動きが変わります!!
メールの会社のサーバーでA君のメールのデータを保存します。
保存されたのちに、B君のパソコンに「 メールが来ましたよ〜 」という
通知が配送される。
>POP形式と違って、メール会社のサーバーから配送済みのメールの
データは「 基本的には消去 」されません。
(4)
B君のパソコンでA君からのメールのデータがサーバーに受信されたのを確認。
>この時に、B君のパソコンの中にメールのデータが保存されません。
(5)
この後、IMAP形式の場合は、メールの確認にインターネットが必要になる場合も
あります。
ちょっと分かりにくいですねf^^;
大丈夫です、こちらも細くしていきます。
POPとIMAPの違いは「 1対1 」か「 1対 複数 」
さきほどPOP形式は「 1対1 」と説明しましたが、IMAP形式は「 1対 複数 」で
やりとりができるんですね。
分かりやすく実例を出すと、パソコンでも携帯でもタブレットでも同じメールアドレスで
送受信可能な設定をしている方はいませんか?
もし、上のPOP形式のように「 1枚の年賀状 」だと複数の場所で確認は
本来は難しいと思います。
でも複数で受信できてるように見えるから不思議ですよねw
これは、仕組みで言うと「 メールのデータを、メール会社が保存してくれてて、
インターネットを使ってパソコンや携帯で同じデータを見に行っている 」感じなんです。
なので、データ自体はパソコンや携帯には残っていません。
重要なのは「 複数の機械で同じデータを使っている 」ということです。
これは後でIMAPのデメリットの項目で掘り下げます。
IMAPの説明は一旦、ここまでにします。
(3) POP形式のメリット、デメリット
ここも初心者のうちは「 そうなのね〜^^ 」くらいで理解してもらえれば
十分以上に十分です。
もし「 仕事や、プライベートで必要な知識だな!! 」って思ったあなた。
その考えはスゴく素敵、伸び代のかたまりです^^
詳しく説明してくださっている個人ブログや、各種メールサービスの
説明ページをインターネットで検索して、ぜひ知識を掘り下げてみましょう♪
それでは、メリットとデメリットの紹介をします。
POP形式のメリット
POP形式のメリット
・一度受信したら、受信メールの内容を確認するのにインターネットの
接続が必須では無い。
・受信データがパソコンの中に残るので、バックアップを取りやすい。
・多くの場合、インターネットのプロバイダや会社で管理している人がいて
困った時に電話や口頭で相談ができることが多い。
POP形式のデメリット
POP形式のデメリット
・基本的には「 ひとつのパソコン(携帯) 」でしか受信できない。
・パソコンや携帯の中に実際のメールデータが保存されるので、
HDDや携帯のストレージなどの消費が大きくなることがある。
・受信したらサーバーからデータが消えるので、パソコンの中から誤って
消去した時に、バックアップがなかったら復元が困難。
・プロバイダや携帯電話のキャリアサービスの場合、契約を他の会社と
する場合に、メールアドレスの継続利用ができない場合が多い。
>>といったものがあります。
ただ、これはあくまで「 基本的な考え方 」なのでPOP形式だとしても
IMAPのように「 複数のPCや携帯で受信可能 」なオプションも用意されている
ことが多々あります。
なので「 POPはこうなんだ!! 」と思い込むのでは無く、あくまで基本形と
考えてください^^
(4) IMAP形式のメリット、デメリット
それでは、こちらもさっそく説明していきますね^^
IMAP形式のメリット
IMAP形式のメリット
・一度受信しても、受信メールの内容を確認するのにインターネットの
接続が必要な場合がある(Wi-fiや、携帯の電波で基本はOKです)。
・受信データがパソコンの中に残らないので、バックアップを取る方法を
各種サービスによって調べておく必要がある。
・複数端末(パソコンや携帯など)で送受信の管理が行いやすい。
・無料で使えるサービスのものが多い。
IMAP形式のデメリット
IMAP形式のデメリット
・「 インターネット環境 」が必要になりやすい。
・プロバイダ契約などが関係ないことが多い。
・操作を失敗すると、データを間違って消去しやすい。
(よくある失敗例)
(1)
:パソコンにも携帯にも同じ受信メールがある。
(2)
:携帯の方は不要だから消そうっと。
(3)
:あれ、パソコンからも受信データが消えたんだけど/(^o^)\
この動きの理屈ですが、IMAPは先ほどの項でお伝えしたように「 メール会社が
サーバー上(メール会社のデータ保管庫ですね)に保存している同じデータを
使っているから 」なんですね。
なので、一度に複数のパソコンなどから不要なメールを消せると思えば
便利なんですが、間違っちゃうととんでもないことになってしまいます(T_T)
>>メリットとデメリットはこんな感じですね。
(5) よくある質問|IMAPとPOPはどっちがいいの?
ここまで説明したもので、ある程度の理解をしてもらえたと思います^^
その上でもやっぱり多いのが「 どっちがいいんですか? 」という質問なんですね。
これは序文でも書いたように、結論は「 使う方の用途や希望によって変わる 」ので
正解は無いという結論になるんですf^^;
会社指示で、会社のメールがIMAP形式を採用していたらPOP形式に
変えることは自分の力ではできませんしねw
僕も、用途によってメールの形式を使い分けています。
慣れてくるとそういった使い分けの取捨選択も上手になってきますから
今は「 基本はこうなんだ^^ 」くらいで大丈夫ですよ♪
ただ、データのバックアップ方法だけはしっかり確認してくださいね。
WindowsかMacか?、メールの会社はどこか?などで大きく変わるので
この点だけは注意してください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は、メールに関して少し踏み込んだ話をしましたf^^;
正直に行って、難易度は初心者さんには少し高めです。
ただ、ここを理解しておくと今後の過程でパソコンの使っていくうちに
「 なるほどね〜!! 」と点と点がつながるような機会がでてきます。
感の良い方なら気がついたかもしれませんが、IMAP形式っていわゆる
「 クラウドサービス 」の動きとほとんど一緒なんですね^^
クラウドの話は、また今度の機会にしますのでお楽しみに。
今日も長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれた方々には
かなりの知識になったと思います。
最後になりますが、データのバックアップはとっておきましょうね^^
みなさんの参考になりますように〜♪